現在の給与に満足できない会社員なら、一度は副業を始めようかと考えたことがあるはずだ。
一般的に、会社勤めのサラリーマンの場合、会社規定などで副業は禁止されているところがまだ多い。会社に報告しなければ発覚することはないと思っているかもしれないが、実際はもれてしまうケースが多々ある。
まず、副業をした際ばれやすいのが、ネットでの名前検索である。ネット副業をしており、ホームページなどを開設した際に特定表記に実名を載せなければならないので、何かの拍子に名前検索された場合ばれる可能性がある。また、実名で登録しているアフィリエイトブログや、顔写真付きのブログなども本人特定されやすく収入を得ていると判断された場合会社の調査が入ることとなる。
また、意外と気を付けておきたいのが、うっかり友人や同僚に話をしたことから発覚するケースである。
お酒の席や何の気なしに話した副業に関する話が、回りまわって上司に伝えられ問題になることが多々ある。その友人や同僚も悪気なく上司に話をした可能性もあるが、上司の耳に入ってしまったものは取り返しようがないので気を付けたいところだ。
さらに意外な落とし穴として、年末調整で発覚するケースもある。
年20万円以上の収入を得た場合、確定申告にて個別に納税しなければならないと法律で定められている。これは、株やFXをやっていても同じことであるが、もし確定申告をしなければ脱税となる。
では、確定申告をこっそりしてしまえば会社に発覚しないではないかと思うかもしれないが、案外そうでもない。なぜなら、住民税が大きく変動してしまう可能性があるからだ。住民税は、勤務先給与と副業の収入を足して翌年の分が計算され、翌年は勤務先給与より天引きされる。つまり、天引き額が大きく変わってしまうと会社の担当者等がチェックした際に疑問を抱かれ発覚する場合があるのだ。
副業自体を行うことは、それほど難しいことではない。しかしながら、会社の規定で副業禁止されている場合は、発覚しないように細心の注意を払う必要があるのである。
最も良い方法は、年20万円以内に収めてしまうことで、もしじゃんじゃん稼げてしまっても口外しないこと、また、会社から副収入の内容を聞かれた際に、副業以外の理由をさらっと答えられるようにしておくことが大事である。たとえば、不要のものをネットで売ったら思ったより高値でうれた、などである。副業をする際は面倒なことにならないよう気を付けなければならない。